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アイテム詳細
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
格好の教育入門書(あくまで入門書)。
(2009-01-06)
ブログ上で社会問題について
独自の論を綴り、有名になった(らしい)
内田樹氏の「街場の…」シリーズの新刊。
文章はかなり平易で読みやすい上、
教育問題は(筆者を含む)知識人にとって、
無責任に物を言いやすい領域だとする
本書独自の主張が本文全体で貫かれており、
その点ではとても興味深い一冊ではある。
ただし、この点を加味したとしても、
筆者の専門が教育というわけではない
(彼の専門はフランス文学らしい)ためか、
教育そのものの分析がやや浅い印象はぬぐえない。
特に後半の国語教育論は読むに耐えない。
なので、
教育問題を考えるとっかかりとして読み、
その上で他の教育書を読むのが、
この本のベストな読み方ではないかと思う。
教師たちよ、これを読んで元気になろう!
(2009-01-06)
「教育改革の主体は教師」のくだりに共感。
保護者には「教育を受けさせる義務」がある。法律が変わってもそれを支えるのは現場!
政治家がなぜ教育改革をめざすのか、著者の論理は明解であり痛快である。
悩める教師たちにこれを読んで元気になってもらいたい。
もちろん面白い、けど鵜呑みは禁物。
(2009-01-01)
いつも通りの内田節。好きな人は好きでしょう。
初めて読む人も、そうそうとうなずくところはあるでしょう。
話の切り口に惚れ惚れする人もあるかもしれません。
ただどうだろう、その道の専門家が読んだら、
おいおい……と思うところもあるのではないでしょうか。
力不足で論破するには至りませんが、
ある章で「おや?」と思うところがありました。
読み物としては面白い、けれどそう批判的に書いたところで、
何のために? 誰のために?
話しことばにけっこう近いので、読み続けていると飽きる、
また納得できない内容であると反発したくなる、というところがあり。
この文体である以上、しかたないのかもしれませんが…
礼にはじまり霊に終る
(2008-12-21)
いま教育行政に市場原理が導入され、合理性、契約とその履行、投資対効果の明快さなど、ビジネスのコンセプトの導入が求められている。著者はそれに抗して、矛盾や首尾不一貫、曖昧さや複雑さを積極的に擁護する。そこから、子供たちは学んでいくのだ、と。孔子の時代から師弟のコミュニケーションの中にしか教育はない。あらゆる優れた師は「私には偉大な師がいた」と弟子に語り、教育の起源を追跡不可能な形にして、弟子にブレイクスルーを促す。より大きなものを感知し、そのわけのわからないものとコミュニケーションをはかるという行為こそが学であり、師はその回路を開いてやるだけなのだ。礼とは葬礼のことで、死者とのコミュニケーションである。存在しないものとのコミュニケーションが、全てのコミュニケーションの原型にある。私たちは不在のものが何を求めているのか真摯に耳を傾けなければいけない。
素直に楽しめ、考えさせられた。
(2008-12-16)
教育に関するエッセー、日本語の随筆ではなく、評論といったところでしょうか。現実にある場面を使用できる資源を有効活用して現状を可能な限り改善する方法以外に教育改善は、難しいという前提から出発しています。自分を含めて一般人は、現状が芳しくないときに教育に限らず劇的な変化を望む傾向にあります。しかしそのような方法や万能薬など無く、小さな改善の積み重ねしかないように思えます。
また日本では教育費が高いので、教育に費用対効果を望む親も多いのではないのでしょうか。このような考え方に内田先生は、一石を投じます。極論してしまうとコミュニケーションに必要な道具と資源そしてそれを活用する方法を獲得することが教育で得られる成果と言っているように感じました。昨今、多くの勉強本が収入のアップ等に結びつけて考えられるのと対照的な内容となっています。
最終章は、宗教教育ですが、政府が目指している宗教教育と本来の宗教教育の持つ意味の違いを明快に区別しています。宗教の持つ両刃の性格を見分け、適切な対応方法を身につける重要性は、著者と全く同意見です。
おすすめ度:
格好の教育入門書(あくまで入門書)。
ブログ上で社会問題について
独自の論を綴り、有名になった(らしい)
内田樹氏の「街場の…」シリーズの新刊。
文章はかなり平易で読みやすい上、
教育問題は(筆者を含む)知識人にとって、
無責任に物を言いやすい領域だとする
本書独自の主張が本文全体で貫かれており、
その点ではとても興味深い一冊ではある。
ただし、この点を加味したとしても、
筆者の専門が教育というわけではない
(彼の専門はフランス文学らしい)ためか、
教育そのものの分析がやや浅い印象はぬぐえない。
特に後半の国語教育論は読むに耐えない。
なので、
教育問題を考えるとっかかりとして読み、
その上で他の教育書を読むのが、
この本のベストな読み方ではないかと思う。
教師たちよ、これを読んで元気になろう!
「教育改革の主体は教師」のくだりに共感。
保護者には「教育を受けさせる義務」がある。法律が変わってもそれを支えるのは現場!
政治家がなぜ教育改革をめざすのか、著者の論理は明解であり痛快である。
悩める教師たちにこれを読んで元気になってもらいたい。
もちろん面白い、けど鵜呑みは禁物。
いつも通りの内田節。好きな人は好きでしょう。
初めて読む人も、そうそうとうなずくところはあるでしょう。
話の切り口に惚れ惚れする人もあるかもしれません。
ただどうだろう、その道の専門家が読んだら、
おいおい……と思うところもあるのではないでしょうか。
力不足で論破するには至りませんが、
ある章で「おや?」と思うところがありました。
読み物としては面白い、けれどそう批判的に書いたところで、
何のために? 誰のために?
話しことばにけっこう近いので、読み続けていると飽きる、
また納得できない内容であると反発したくなる、というところがあり。
この文体である以上、しかたないのかもしれませんが…
礼にはじまり霊に終る
いま教育行政に市場原理が導入され、合理性、契約とその履行、投資対効果の明快さなど、ビジネスのコンセプトの導入が求められている。著者はそれに抗して、矛盾や首尾不一貫、曖昧さや複雑さを積極的に擁護する。そこから、子供たちは学んでいくのだ、と。孔子の時代から師弟のコミュニケーションの中にしか教育はない。あらゆる優れた師は「私には偉大な師がいた」と弟子に語り、教育の起源を追跡不可能な形にして、弟子にブレイクスルーを促す。より大きなものを感知し、そのわけのわからないものとコミュニケーションをはかるという行為こそが学であり、師はその回路を開いてやるだけなのだ。礼とは葬礼のことで、死者とのコミュニケーションである。存在しないものとのコミュニケーションが、全てのコミュニケーションの原型にある。私たちは不在のものが何を求めているのか真摯に耳を傾けなければいけない。
素直に楽しめ、考えさせられた。
教育に関するエッセー、日本語の随筆ではなく、評論といったところでしょうか。現実にある場面を使用できる資源を有効活用して現状を可能な限り改善する方法以外に教育改善は、難しいという前提から出発しています。自分を含めて一般人は、現状が芳しくないときに教育に限らず劇的な変化を望む傾向にあります。しかしそのような方法や万能薬など無く、小さな改善の積み重ねしかないように思えます。
また日本では教育費が高いので、教育に費用対効果を望む親も多いのではないのでしょうか。このような考え方に内田先生は、一石を投じます。極論してしまうとコミュニケーションに必要な道具と資源そしてそれを活用する方法を獲得することが教育で得られる成果と言っているように感じました。昨今、多くの勉強本が収入のアップ等に結びつけて考えられるのと対照的な内容となっています。
最終章は、宗教教育ですが、政府が目指している宗教教育と本来の宗教教育の持つ意味の違いを明快に区別しています。宗教の持つ両刃の性格を見分け、適切な対応方法を身につける重要性は、著者と全く同意見です。
