アスベスト(Asbestos)とは・・・・
アスベスト(石綿)はギリシャ語で「不滅のもの」という意味。天然の蛇紋岩や角閃(せん)石から取り出した直径0.02μから0.2μほどの極細繊維状の鉱物。 このアスベストにはいろんな種類がありますがクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)などが主に使われています。 原材料として優れものである吸音性、断熱性、耐腐食性、耐薬品性に富み、しかも経済的に安価であることから建築建材などの原材料として多く使われています。
どのようなところに使用されているのか?
建築材料をはじめボイラーや暖房パイプの被覆、自動車のブレーキやクラッチ板、石油ストーブの芯など3,000種類以上の製品に使われています。建築建材の原材料に使用されているものが約8割を占めています。ほとんどがカナダ、南アフリカなどからの輸入に頼っています。
アスベストは有害物質
私たちの生活に大きく貢献してきたアスベスト(石綿)に、発ガン性物質が含まれていたことは大変不幸なことでした。しかし、人体に有害であることが判明した以上、そのツケを後世に回すことは許されません。 アスベストは直径0.02から0.2ほどの極細繊維状であるため、人が吸い込み、肺に突き刺さることで人体に重大な影響を与えることが解り、主に欧米で大きな社会問題となりました。 日本でもすぐに関係諸官庁が「アスベストの取扱い」について細かく規定した法律を施行しました。 「アスベストの取扱い」についてはそれを取り扱う者はその危険性を熟知し、関係法律をよく理解し、その規定に従って行わなければなりません。 この法律の目的は建築物の解体等に伴う粉じん排出等を規制し、有害大気汚染物質対策の実施を推進することにより、大気の汚染に関し、国民の健康を保護するとに生活環境を保全すること石綿製品の切断作業や、建築物の解体等における石綿の除去作業等、労働者が者が高密度の石綿にさらされる恐れの有る作業について、労働者の暴露防止をはかるこの法律の中で建築物に使用されている、吹付石綿、保温材等は特別管理産業廃棄物と定義され、特にその廃棄の仕方について定められています。 建築物や建材製品等には相当量のアスベストが含有されているものがあり、これらを一挙に取り除くことは不可能で、処理にはかなりの時間を要するものと思われます。
一度大気中に飛散したアスベストは、二度と人間の手でとらえることはできません。
発ガン性物質
悪性中皮腫(mesothelioma)というのは、肺の一部を覆っている胸膜や、腸や肝臓の周りを覆っている腹膜、心臓の周りの心膜にできる癌のことを言う。
非常にまれな病気であるが、悪性度の高い癌で、早期発見が困難であり(ごくわずかな例外を除いて)治療法が見つかっていないとされている。また、進行が早く、ほとんどの場合診断されてから一年以内に死亡すると言われている。
この悪性中皮腫を引き起こす最も主要な原因物質として知られているのが、アスベストである。現在、悪性中皮腫に対する発癌性が証明されているのは、アスベストとエリオナイト(トルコで産出するアスベストとは別の天然の鉱物繊維)だけとされている。
とはいえ、争いがないのは、アスベストの中でも、クロシドライト、アモサイトなどの角閃石系のアスベストだけであって、現在日本で大量に使用されているクリソタイルが、単独で、悪性中皮腫を引き起こすかどうかという点については、争いがある。また、これらの物質以外にも、有機シリカ繊維、ベリリウムなどの重金属、放射線、慢性炎症などが関与している可能性があるとされている。 このように、アスベストの発癌性は認められているものの、アスベストの種類の違いによる発癌性の違いや低濃度の吸入による発癌性をどの様にとらえるのかということが、アスベストの規制や代替化の対策を考える上で、大きな問題になってくる。